パンデミックへの準備態勢
新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、経済や社会、生活様式に計り知れない影響を及ぼしました。将来を見据え、既存および今後の健康への脅威に対する防御を強化するためには党派を超えたの強力な合意が必要です。この合意は、この国の安全と健康を維持するために、ここ数か月で学んだ教訓を生かしながら、十分な備えに向けて重点的に協調して取り組まなければなりません。ジョー・バイデン大統領に宛てた公開質問状とパンデミックへの準備態勢に関する国家戦略(National Pandemic Preparedness Strategy)の策定を導く指針説明それぞれのリンクで閲覧できます。また、私たちが重点的に取り組んでいる2つの領域についての詳細は以下をお読みください。
薬剤耐性への対処
人々の健康に不可欠な薬剤耐性感染症を治療するための新しい薬剤が供給不足に陥っています。この危機に対処するためには、抗菌薬の研究開発のための持続可能なエコシステムと市場を創出する必要があります。そしてこれを実現するためには、抗生物質の処方、アクセス、消費、モニタリング、および支払い方法を変えなければなりません。これには、政策による包括的な解決策を通じて複雑な問題の解決に集中するために、政府や研究機関と連携している民間からのリーダーシップと協力が必要です。
新しい抗菌剤が不足している理由は主に2つあります。1つ目は、AMR感染症を治療するための新たな薬剤の開発が科学的に極めて難しく、リスクが高いことです。2つ目は、新しい抗菌剤の市場が商業的に持続可能ではないことです。
新しい抗菌剤の開発を支援するためには、政策立案者が新たな治療法への投資に対する報奨金制度を創出するとともに、管理および監視を行い、現在の市場の支払いおよび償還制度を改革して、患者が適切な薬剤にアクセスすることを妨げている障害に対処する政策を打ち出す必要があります。
現状を変えることは、誰にでもできます。患者が処方された薬剤すべてを飲み切ること、医師が臨床処方のガイドラインに沿って診断薬を用いること、保険会社が臨床的に適切な薬剤へのアクセスを何の妨げもなく提供すること、また、政策立案者が新しい抗菌剤の開発を促進する環境を整備することが変化をもたらします。
ワクチン接種は、私たち一人ひとりが自分自身や他者を新型コロナウイルス感染症から守るだけでなく、今のパンデミックを終息させるために取ることのできるさまざまな重要対策の1つです。ワクチンの安全性および有効性と接種対象者は、FDAの科学者が判断します。ワクチンが接種可能になると、州および地方の衛生専門家が、ワクチン接種会場とワクチン接種対象者の優先順位を付ける方法を決定します。
新型コロナウイルスワクチンの認知と教育
お住まいの州のワクチン接種計画と各州の計画に対するCDCの指針はここからご覧いただけます。
© Copyright 2020. Partnership to Fight Infectious Disease